繊維技術研究会・講演会

  • 【2017.7.17】繊維技術研究会講演会「月の港より”風あい工房”のお話」

    講師:森田 秀子(風あい工房主宰) <講演内容> 小さな海辺の町、二宮で自然に囲まれて暮らしています。あまり展示会もせず、身近な縁ある人のために糸を紡ぎ、染め、織ってゆきたいと思っています。 昔は大きな布、大胆なデザインのサ・ク・ヒ・ンを作っていましたが、今はもうそれに飽きてしまいました。 普通の穏やかな日常生活に気持ちよく使える何気ない布が好きになりました。 染織教室は20歳代から70歳代までの

  • 【2018.6.19】繊維技術研究会講演会「私の繊維博物館学」

    並木 覚 氏(元繊維博物館教官・学芸員) <講演内容> 昭和53年7月、私は旧繊維博物館に着任しました。ちょうど繊維博物館は官制化の真最中であり、着任直後から展示作業・特別展・友の会の結成など、新しい繊維博物館の夜明けを迎えました。 22年間の学芸員生活を振り返り、現在の「東京農工大学科学博物館」の発展につなぎたいと思います。 1 繊維博物館とは/ 2 特別展の意味/ 3 繊維博物館の百年祭/ 4

  • 【2018.5.22】繊維技術研究会講演会「1994年ブラジルを旅して」

    <講演者> 濵野幸雄 氏(繊維技術研究会員) <講演内容> 36年間の紡績関係の仕事のうち、海外と関係する業務は1/4以上でした。 その中では、CUBA projectに解散までかかわり、1994年に退職後にブラジルへ仕事としてではなく観光として訪れました。 サンパウロ、パンタナル、ブラジリア、サルバドール、イグアス、リオデジャネイロなど、思い返せば直線距離にして1万1千キロの行程となった二週間の

  • 【2018.4.17】繊維技術研究会講演会「木材を気体で変身-環境に優しい木材処理方法-」

    <講演者> 瀬戸山 幸一 氏(昭和43年農工大卒(繊維工学)元農水省蚕糸試験場、元農水省林業試験場勤務) <講演内容> 従来の液体での処理方法と異なり、気体で処理することにより、多くの省力化可能で、省資源・省エネルギーの化学改質法を発表します。 今回は水を使わず、気体による木材染色、プラズマ重合による木材表面改質、超臨界水による木材の資源化、超臨界二酸化炭素による木材の高度化学改質を紹介します。

  • 【2018.3.20】繊維技術研究会講演会「野蚕入門(2)タサールサンを掘り下げる」

    <講演者> 檜山 佳子 氏(繊維技術研究会員・日本野蚕学会員・WILD SILK MUSEUM 主宰) <講演内容> 家蚕以外で繭糸利用ができるインドの野蚕(Vanya silk)であるムガサン(Antheraea assamensis)・エリサン(Samia cynthia ricini)・タサールサン(Antheraea mylitta)のうち、一番育成量の 多いタサールサンに着目する。育成状

  • 【2018.2.20】繊維技術研究会講演会「「織物をそのまま炭(炭素織物)にする(2)―各種の麻の繊維・織物の炭素材料化―」

    <講演者> 京谷 陸征(元筑波大学客員研究員) <講演内容> 麻(あさ)は古来、主に衣料用の繊維を採取する植物として利用されてきた。 麻と称する植物の種類は多い。苧麻(からむし)は、手紡ぎで糸にする繊維採取用麻として古くから知られている。麻繊維からの布は、綿布と異なる独特の風合いを有する。 ただ、幻覚等を生ずる化学成分の存在する種もあり、栽培には許可が必要な場合もある。綿と同じく麻繊維の主成分はセ

  • 【2018.1.16】繊維技術研究会講演会「私の歩んできた 絞り・草木染め」

    <講演者> 三谷 文子(ふみ絞染) <講演内容> 『絞り・草木染め』は、古い時代から伝えられた伝統的な文化であり、技法です。これらに出会い、とりこになって30年余、作品創り、さらに挑戦したい世界が無限に続いています。高齢になるにつれて、学んできた知識や技法を若い世代に伝えていきたいという願望も強く感じるようになってきました。今日はその一端をお話しさせていただきます。 開催日時 1月16日(火) 1

  • 【2017.12.19】繊維技術研究会講演会「特許をめぐるお話」

    <講演者> 沖本 一暁(繊維技術研究会会員) <講演内容> 本学科学博物館の2階に展示されているガラ紡機は、明治10年に臥雲辰致が発明したものです。この当時、日本では特許制度は確立されていません。このため、臥雲辰致は、多くの模倣品の出現により売り上げを阻害され、生活の困窮を強いられました。 特許制度は、技術開発の成果である発明の保護・利用を図る制度です。本講演では、特許をめぐるお話をさせていただき

  • 【2017.11.21】繊維技術研究会講演会「北東インド・アッサム旅行報告-生活の中に溶け込んだ織りとアッサムの風景-」

    <講演者> 石澤 砂月(繊維技術研究会会員) <講演内容> 北東インドアッサム州はまだあまり観光情報が手に入らない地域ですが、だからこそ人々が続けてきた民族的な文化を、生活の中に見る事のできる場所でもあります。 また、北東インドは多くの部族の暮らす地域でもあり、さまざまな民族衣装も見るチャンスがあります。 今回の旅行では、ボド族、ミシン族、カシ族、カルビ族の衣装や、人々の生活を見る機会がありました

  • 【2017.10.17】繊維技術研究会講演会「東日本大震災の体験から(宮城県女川町にて)」

    <講演者> 小島 修一(繊維技術研究会会員・元日産自動車) <講演内容> 2011年3月11日業務(当時はT社系下請けの自動ドア会社に勤務)にて出張中の女川原子力発電所原子炉建屋の入退管理ゲート点検中に地震が発生、津波の襲来を高台より見た。その後、移動手段の不通のため身動きが取れず、約1週間現地にて閉じ込められ、被災者生活を経験した。 この時の危機管理の実態と、巨大地震および津波の爪痕を振り返り、

  • 【2017.9.19】繊維技術研究会講演会「やまと姫の旅」

    <講演者> 三輪 主彦(みわかずひこ) 氏(大人のための科学塾:みわ塾主宰)   <講演内容> 「やまとひめ」を知っていますか?日本の神さまで一番尊い「天照大神」を伊勢の地にお連れした方です。 天照大神はもとは三輪山に居られたのですが、そこに居づらくなり、現在は元伊勢と呼ばれる各地の社を転々とされました。長い旅の後最後に「伊勢の地」に落ち着かれたのです。終始御杖代(みつえしろ)としてご案

  • 【2017.7.18】繊維技術研究会講演会「織物をそのまま炭(炭素織物)にする ~セルロース系材料の化学的固相炭素化~」

    <講演者> 京谷 陸征 氏(元筑波大客員研究員) <講演内容> 綿・麻・木材パルプ・レーヨン等を原料とした、環境に優しく再生可能な全てのセルロース系物質において、熱分解の無い、新規な触媒固相炭素化法による元の形態(ナノファイバー、フィラメント(レーヨン)、紡績糸、和紙糸、織物、編物、組紐、不織布、和紙、洋紙等)をそのまま保持した炭素繊維・炭化布・炭化紙等の高収率(セルロース分子が含有する炭素の量に

  • 【2017.6.2】繊維技術研究会講演会「野蚕入門(1)」

    <講演者> 檜山佳子 氏(繊維技術研究会会員、WILD SILK MUSEUM 主宰、日本野蚕学会会員) <講演内容> カイコガは、今から約5,000-6,000年前、中国の黄河や揚子江流域で野生のクワコを家畜化したのがはじまりといわれる。 クワコは今なお現存するが、絹を吐く昆虫の分類ではどのような位置づけとなるのか? また、世界ではカイコガ以外にも野生の繭糸が利用されており、それらを総称して野蚕

  • 【2017.5.9】繊維技術研究会講演会「草木布の科学」および「究極のエコ繊維・和紙糸『OJO+(オージョ)』の本質とその特徴」

    <講演者> 京谷陸征氏(元筑波大客員研究員) 白石弘之氏(王子ファイバー(株)代表取締役専務) <講演内容> (テーマ1)草木布の科学 木の皮や葉の繊維化と二次元材料化。再生可能でエコな有機材料(セルロース系)としての和紙、紙糸、紙布の構造と機能。 (テーマ2)究極のエコ繊維・和紙糸『OJO+(オージョ)』の本質とその特徴 マニラ麻の繊維から成る和紙糸『OJO+(オージョ)』の製法の概

  • 【2017.4.18】繊維技術研究会講演会「シルクテスター(生糸検査機)で、繭の繭糸繊度曲線を測定します(実演)」

    <講演者>川名 茂(繊維技術研究会・元農林水産省蚕糸試験場・農学博士) <講演内容> 蚕が吐糸する繭糸は一定の太さ(繊度)ではなく山形に変化します。この太さの変化を表示したのが繭糸繊度曲線です。 この曲線の度合いは繭の品質を決める重要な要素の一つですが、測定が容易でないため繭の検定項目から除外されてきました。 本講演では、シルクテスターを使って繭糸繊度曲線の測定を行います。生糸をシルクテスターにか

  • 【2017.3.21】繊維技術研究会講演会「アラミド繊維開発の裏話」

    <講演者>青木 昭宏 氏 (京都大学工学博士(1994),山形大学客員教授(2000),農工大朝倉研非常勤職員(2005~),元 帝人) <講演内容> NOMEX,KEVLARはDuPont社のアラミド繊維(全芳香族ポリアミド)の代名詞であり、アラミドという一般名が与えられた後も、アラミドといえば他に思い浮かばないほどの存在感を保持しています。 また耐熱難燃(メタ系)高強力高弾性率繊維(パラ系)と

  • 【2017.2.21】繊維技術研究会講演会「人にも、それを取り巻く環境にもやさしい生活日用品の開発と繊維ビジネス」

    <講演者>鈴木 磨(Suzuki Migaku) 1964年東京農工大学農学部卒業、東京大学農学部修士課程修了。1966年 三菱レーヨン(株)、三菱アセテート富山工場、ユニチャーム(株)を経て、1991年 (株)日本吸収体技術研究所(JATI)創立。 2004年東京大学博士号授与(農学博士)現在に至る。 <講演内容> 演者は1970年前後から40年余、子供用オムツ、大人用オムツ、女性用品等の排泄ケ

  • 【2017.1.28】繊維技術研究会講演会「ブータンの織物と暮らし~多様な繊維素材を中心に~」

    <講演者> 久保 淳子(Kubo Atsuko) 埼玉県飯能市生まれ。大阪外国語大学デンマーク語学科卒業。ブータン旅行コーディネーター。 2016年8月、現在のブータン訪問回数77回、うち添乗62回。1988年、旅行会社の添乗員として初めてブータンを訪問。1991-93年家庭教師としてティンプー滞在。帰国後旅行会社勤務を経て2000年ヤクランドを立ち上げる。 住んでみて分かったブータンの奥深い魅力

  • 【2016.12.20】繊維技術研究会講演会「ウイリアム・リーの靴下編機伝説には間違いがあった!」

    <講演者>鴇田(tokita) 章(絹とアンティークストッキング収集研究家) 中央大学卒業後アツギに入社、創業者、堀禄助翁に直接師事を受け、その後ストッキングの企画会社を設立、ストッキングに関り53年。現在は会社から離れ信州に移住し、全国で収集作品の展示会や講演活動を開催し、絹とストッキングの収集研究に専念。 <講演内容> 「ウイリアム・リーの靴下編機伝説には間違いがあった!」をテーマに、収集作品

  • 【2016.11.15】繊維技術研究会講演会「生糸検査機で生糸の検査格付を行います(実演)」

    <講演者> 川名 茂 (元農林水産省蚕糸試験場・農学博士・繊維技術研究会会員) <講演内容> 現在人手に依存している生糸検査は熟練が必要ですが生糸検査機を使えば誰でも容易に生糸の検査格付が出来ます。 本講演では実機を使って生糸の検査格付を行います。生糸を走行させ、太さ(繊度)の変化と節の発生をリアルタイムで画面に表示します。むだ糸を出さずに簡単に検査できます。 開催日時 11月15日(火) 13:

  • 【2016.10.18】繊維技術研究会講演会「多条繰糸機から自動繰糸機へ」

    五味 宏 (元日産自動車(繊維機械)・繊維技術研究会会員) 生糸は、長期に亘ってわが国の重要な輸出産品でした。世界一の生糸消費国だったアメリカでは、大正12年(1923)頃から広幅機の原糸だった日本製の生糸が、次第にレーヨンに置き換えられてゆき、わが国の生糸が売れ残る状況になってゆきました。 売れ残ってゆく生糸がシルクストッキングの原糸に充てられ、次第にブームになってゆきました。シルクストッキング

  • 【2016.9.20】繊維技術研究会講演会「バイオプラスチックに期待すること…マイクロプラスチックまで」

    <講演者> 国眼 孝雄 (東京農工大学名誉教授・繊維技術研究会会員) <講演内容> バイオプラスチックが必要となった背景とその基本的な製造方法や、現況について概説し、環境問題、資源問題、エネルギー問題、食品問題など身近な問題を考えます。 開催日時 9月20日(火) 13:00~15:00 会場 科学博物館3F講堂 その他 予約:不要 入場:無料 繊維技術研究会についてはこちら

  • 【2016.7.19】繊維技術研究会講演会「小林さん、ミシンを語る~「とと姉ちゃん」と「暮らしの手帳」とミシンのテスト~」

    <講演者> 小林 成夫 (繊維技術研究会・会員) <講演内容> 現在NHKで放映中の「とと姉ちゃん」。モデルになった大橋鎭子さん編集の『暮らしの手帖』74号(1964)で<電気ミシンをテストする>と題して、ミシン9社37台を1万メートル縫ってテストする企画が実施されました。誌面では「使い勝手の悪さはおはなしにならない」と辛口の批評でした。 当時メーカーの専門家として企画に参加された方が、繊技研の小

  • 【2016.6.21】繊維技術研究会講演会 製糸機械のいろいろ―X線選繭機と生糸検査機など―

    川名 茂 (繊維技術研究会・元農林水産省蚕糸試験場・農学博士) 製糸機械は乾繭機、煮繭機、繰糸機など、各種ありますが、その後新規に登場した製糸機械がありますので、これらについて述べさせていただきます。 開催日時 6月21日(火) 13:00~15:00 会場 科学博物館3F講堂 その他 予約:不要 入場:無料 繊維技術研究会についてはこちら

  • 【2016.5.17】繊維技術研究会講演会 タイの絹織物について~養蚕・糸つくりから織物まで~

    行松 啓子(群馬県立日本絹の里・織物専任講師) 「タイシルク」とは何か、タイシルクの産地であるタイ東北部の絹織物について解説します。 タイ東北部では、現在でも自給自足的に養蚕、糸つくり、織物生産を行い、その布を生活のいろいろなシーンで用いると同時に、普段着や野良着として使用しています。 その一方で、大量生産型の養蚕、織物生産も行われています。 これらを比較しながら、絹という繊維について作り手の立場

  • 【2016.4.19】繊維技術研究会講演会 日産繊維機械から見る繊維機械の変遷と今後

    曽木 芳正(元日産繊維機械OB) 日産・繊維機械の開発の経緯と繊維業界の発展との適合性すなわち時代の要請に合致した開発が行なわれてきたことを紹介する。 また、その結果が現在の繊維業界における状況から、少なからず寄与しているものであることについてデーターをもとに解説する。 さらに、今後の繊維業界の進むべき方向について、現在主流となっているAJLの省エアーについての提案および繊維と電子の融合について福

  • 【2016.3.15】繊維技術研究会講演会 科学博物館の新常設展示(実験機器、繊維分類、繊維物性)作成の意図と裏側

    飯野 孝浩(東京農工大学科学博物館 学芸員 特任助教) 2015年度の本学博物館実習では、農・工両学部の学部生・大学院生が科学博物館2階の常設展示のリニューアルに取り組んだ。繊維の分類・物性の展示では、身近な繊維を科学の目で見直せる様な内容とし、学生自らが実験動画の作成等に取り組んだ。 実験機器の歴史の展示では研究・教育機関としての本学の活動と共にあった機器類の発展の様子が分かる内容を目指した。本

  • 【2016.2.16】繊維技術研究会講演会 蚕糸・絹の道を歩んで

    小此木 エツ子(多摩シルク21研究会代表/元 東京農工大学工学部講師 年表:東京農工大学工学部および繊維工場の歴史的変遷 研究報告:蚕糸・絹の高品質化と多様化の研究 解説:蚕糸・絹文化の普及活動 小此木先生は日本の経済、文化に多大な影響を与えた蚕糸・絹の分野に60有余年携わり、生糸の高品質化、絹の多様化の研究、絹文化の普及活動 を、精力的に取組まれております。 十分に時間を取れませんが、貴重な内容

  • 【2016.1.19】繊維技術研究会講演会 石川組製糸の変遷と社会貢献

    染井 佳夫(入間市博物館指導主事/入間市内小・中学校長を歴任/「石川家の人々」を読む会会長・入間市の文化遺産をいかす会副会長) 日本の近代化は、「富国強兵・殖産産業」のため、茶・養蚕等の農産物を売り、後には生糸を売って、軍艦や大砲を買う、製造するという形ですすめられました。 埼玉県においても、地元資本の活動が盛んに行われ、その代表が豊岡町(現入間市)に興り、入間郡から全国へと工場展開した石川組製糸

  • 【2015.12.15】繊維技術研究会講演会  川柳に見る老いの微笑

    岩島 寛(繊維技術研究会員) 今回は従来踏襲してきた繊維技術の講話とは全く関係のないお話をすることになりました。私たちが動態展示をしている機械のほとんどは遺産的価値のある古い機械が多く、 相当ガタが来て、それを何とかして入館者の皆様に興味を持っていただくように努力しています。それと同じように、私たち自身もまた相当ガタが来ており、ボヤキが多くなってきました。そこで今回は、このボヤキを川柳を通して笑い

  • 【2015.11.28】繊維技術研究会講演会 Invitation to Home-Made Simulation~手作りシミュレーションへの誘い~

    青木 昭宏氏(京都大学工学博士(1994)/山形大学客員教授(2000)/農工大朝倉研非常勤職員(2005~)/元 帝人) あなたの手元にあるパソコンはスーパーコンピューターです。 word,exel,powerpointに使うだけでなく、科学者たるものコンピュータとして使ってみましょう。 ちょっとプログラムが書ければ研究をサポートするいろいろなシミュレーションが可能になります。 帝人における種々

  • 【2015.10.17】繊維技術研究会講演会 麻のはなし

    多田 辰雄(元(株)トスコ(東洋繊維)) 麻は主に植物の表皮(靱皮)部分から取った繊維のことで20種類以上もあります。しかし、日本で麻の表示はラミー(芋麻)とリネン(亜麻)に限られ、他は指定外となります。 古代から使われ続けている麻は、涼しく丈夫なだけでなく、その物性から多方面に使われています。 そんな麻ですが、意外に知らないことが沢山あります。原料の栽培から収穫までや、その後の糸になる製造工程。

  • 【2015.9.19】繊維技術研究会講演会「伝統的織物を中心とした東京の繊維産業について」-大学では勉強できない話-

    吉野 学(江戸川区役所中小企業相談室・品川区役所商業ものづくり課/元都立産業技術研究センター理事) 関東地方山沿いの地域では、農閑期の副業として織物を織っていたことを発端に、織物産業が発展しました。 東京でも、八王子、青梅、武蔵村山、そして八丈島に織物産地が形成されました。東京の繊維業界は伝統的産業に位置付けられる業界なので、大学ではほとんど教えてもらえない技術です。 東京都立繊維工業試験場に在籍

  • 【2015.7.18】繊維技術研究会講演会「保温に関する繊維材料の特性」

    鎌田 佳伸(K-LABO(鎌田研究室)/元実践女子大学、工学博士、繊維機械学会フェロー)) 今回は、着衣の大きな機能の一つである保温性と繊維材料との関連を工学的な観点から、 1.伝導・対流・放射などの伝熱の基礎的な話(話の導入として) 2.繊維材料(繊維・繊維のわた状集合体・布)が保温にどのように効用があるか 3.そして、保温率・保温性の評価は如何にあるべきか などについてお話させていただきたいと

  • 【2015.6.20】繊維技術研究会講演会 「水処理ビジネスの現状と将来」

    本田 博也(水ing シニアアドバイザー) 水処理ビジネスは、経済産業省の予測では2025年に世界規模が110兆円に達するとされています。その中枢となる膜技術は、繊維製造技術の応用で完成されたものです。本講では、繊維技術がどういう過程で膜に発展してきたかを紹介し、その膜が水処理ビジネスの現場でどんな役割を果たしているかを紹介します。 開催日時 6月20日(土) 13:00~15:00 会場 科学博

  • 【2015.5.16】繊維技術研究会講演会「折り紙のおはなし~折り紙・紙の歴史と折り紙体験」

    壁矢 久良 (繊維技術研究会会長) 折り紙は日本固有のものと考えている方が多いが、実は欧米・中国などでも古くから折り紙は行われていた。 ここでは、折り紙の歴史についての話、紙の歴史、和紙などについて振り返ってみる。 紙も繊維なのです。紙のルーツは「パピルス」(紙莎草)と言われています。パピルスの茎を切って押し固めたもの。 時間の問題もあるが、できれば後半に折り紙の体験を試みたいと考えている。 開催

  • 【2015.4.18】繊維技術研究会講演会「ミシン稼働中の針、糸、布の相互作用」

    鎌田 佳伸 (K-LABO鎌田研究所/元 実践女子大学教授) 衣服の生産に欠かすことのできない布地の縫合には、強さと同時に美しさが要求され、また柔らかい布地にはその柔軟性を損なうことがないことが要求されます。これらの要求に対して縫糸を用いた ミシン縫製(縫目の形成)は極めてよく適合します。 しかし、ミシン縫いにはシームパッカリングに代表されるような 不良現象がいろいろと存在します。それらの発生を理

  • 【2015.3.28】繊維技術研究会講演会「1,000を超えた世界遺産の現状について」

    山口 利光(NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター) 「富岡製糸場と絹産業遺産群」が2014年6月にカタールのドーハで開かれた第38回世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。 これにより1978年に12件でスタートした世界遺産の数は1,007となりました。反面、その価値の維持が危ぶまれている遺産も増加しています。 そこでこの機会に、世界遺産の誕生の経緯から現在までの歴史を振り返

  • 【2015.2.21】繊維技術研究会講演会「織-高速織機開発裏話-」

    小島 修一(繊維技術研究会会員) 流体噴射式織機が実用機として世の中にデビューしてから、高速化、汎用化、自動化に伴う技術競争が行われてきました。 ジェットルームの成長期から成熟期まで開発の一翼を担っていた者として、幾つかのテーマを映像を交えてご紹介します。 1.経糸張力挙動について 2.送出装置とイージング装置について 3.開口曲線について 4.オートドッフィング装置と工場のFA化について 開催日

  • 【2015.1.31】繊維技術研究会講演会「電子顕微鏡について-どうして小さいものが見えるのか-」

    伊達 直毅(繊維技術研究会会員) 現在電子顕微鏡は大きな変化の時期を迎えています。電子顕微鏡の発明以来、長年の課題であった球面収差補正が可能となった結果、色収差の影響が明白となり打開への動きが活発になっています。 球面収差補正の基礎理論は電子顕微鏡の発明後間もなく構築され、各国で試行錯誤が繰り返されましたが、機械精度及び制御技術が伴わず良い結果が得られませんでした。 別法による装置性能の向上が優先

  • 【2014.12.20】繊維技術研究会講演会「放射能・放射線とどう向き合うか~安全・安心のための科学的な理解に向けて~」

    國眼 孝雄(東京農工大学名誉教授・繊維技術研究会会員) 前回9月の講演では下記のような内容を話す予定でいましたが、時間の関係で「3.放射線に対する安全基準とは」で時間切れとなりました。今回は、9月の話をまとめながら、また質問などの宿題を報告しながら、 終わりまで、また一緒に考えていきたいと思います。 1. 初めに:放射能/放射線の汚染の現状 2. 放射能/放射線の基礎概念 3. 放射線に対する安全

  • 【2014.11.15】繊維技術研究会講演会「名作SFアニメに見る現代天文学」

    梅本 智文(国立天文台 助教) ・飯野 孝浩(東京農工大学科学博物館 特任助教) 火星、大マゼラン銀河、ワープ・・・。いつの時代も、日本の名作SFアニメーションが見せる宇宙の世界は、私たちの冒険心をかきたててきました。さまざまな名作SFで描かれてきた宇宙の世界を、現役の天文学者が最新天文学の観点から解説します!ぜひ親子で、親子三代で(!?)おいでください。農工大生の参加も大歓迎です! ※第1報から

  • 【2014.10.21】繊維技術研究会講演会「横観繊維技術」

    福多 健二(技術士事務所 つくば繊維技研) オープンエンド スピニング, 3D(三次元)織物、立体毛焼きなど、これまでに関わってきた紡・編・織技術の開発経緯と工学との接点について概述する。 開催日時 10月21日 10:00~12:00 会場 科学博物館3階講堂 その他 来聴自由 繊維技術研究会についてはこちら

  • 【2014.9.16】繊維技術研究会講演会「放射能・放射線とどう向き合うか~安全・安心のための科学的な理解に向けて~」

    講演者:國眼 孝雄(東京農工大学名誉教授・繊維技術研究会会員) 講演内容:先の東京電力の福島第1原子力発電所の事故を受け、例えば公表されている測定値のうち、小金井市のある保育園の地表5cmの空間放射線量は0.06μSv/hであるが、この値は何を意味しているのか。 これらは野菜や魚などの食品に含まれる放射能[Bq/kg]とどう関係があるのか、国際的な安全基準はどうなっているのか、 またこれらの問題の

  • 【2014.7.15】繊維技術研究会講演会「現代の織物関連機器の進化について」

    講演者:黒田 茂男(関東機料株式会社 代表取締役) 近代以降どのように織機及び織布準備機器が進化していったか。それと並行して各産地の状況や特徴的織物の種類について説明します。 開催日時 7月15日 10:00~12:00 会場 科学博物館3階講堂 その他 来聴自由 繊維技術研究会についてはこちら

  • 【2014.6.17】繊維技術研究会講演会「富岡製糸場をめぐる人々~速水堅曹を中心に~」

    講演者:速水 美智子 富岡製糸場の世界遺産正式登録が待たれるところですが、富岡製糸場で所長として14年あまり働き、日本全体の製糸業の発展にも寄与した速水堅曹の資料から、富岡製糸場をめぐる人々のお話をしていただきます。特に後半は富岡製糸場が140年間にわたって保存されてきた、その原点ともいえる民間への払下げにまつわる秘話をお伝えします。 開催日時 6月17日 10:00~12:00 会場 科学博物館

  • 【2014.5.20】繊維技術研究会講演会「人が集う博物館を目指して」

    講演者:齊藤 有里加 日本では戦後1970年代、1980年代にかけて急速な勢いで博物館が作られた。不況、少子化高齢化などの社会の変化を経て、博物館冬の時代と呼ばれている現在であり、博物館に新たなニーズが期待されている。 本講演では地域博物館における市民共同プログラムについて事例を紹介したい。 開催日時 5月20日 10:00~12:00 会場 科学博物館3階講堂 その他 来聴自由

  • 【2014.4.15】繊維技術研究会講演会「絹の素晴らしい構造の解析と絹の医療への応用」

    講演者:朝倉 哲郎 驚くことに絹糸は同じ太さの鋼鉄線に匹敵するほど強い。人は、いまだ、そのような糸を水溶液から作ることはできません。しかしながら、蚕は、いとも簡単にそれを作ってしまいます。どこに秘密があるのでしょう。 それは、絹の素晴らしい構造ならびに繊維化の機構にあります。まずは、その話から始めます。 続いて、高齢化社会や生活習慣病の増加を背景に、近年、益々重要となってきた再生医療へ絹を用いる話

  • 【2014.1.21】繊維技術研究会講演会「埼玉県の蚕糸・絹文化をめぐる小さな旅~養蚕・織物で栄えた町をたどる~」

    講演者:藤井 美登利 秩父銘仙・川越唐桟・行田の足袋・加須の藍染・熊谷友禅など埼玉県には織物関連の地場産業がまだ多く残ります。 渋沢栄一、尾高惇忠など富岡製糸場開場を支えたのも埼玉県人でした。神川町には横浜の生糸王・原善三郎の生家もあり、入間市にはクリスチャン一族が経営した製糸会社の西洋館と教会が残っています。 また、年間600万人の観光客が訪れる川越の蔵造りもその多くは織物商の店蔵でした。それら

  • 【2013.12.17】繊維技術研究会講演会「健康寿命と介護用具」

    日本人の平均寿命は男女とも世界トップレベルにあるが、同時に被介護者も年々増大している。 望ましい寿命とは自立して生活できる健康寿命であり、健康寿命を延伸して平均寿命との差を縮小することが重要である。 そのための延伸策・介護予防について考察すると共に、演者が19年間に携わってきた被介護者のための介護用具についても解説する。 開催日時 12月17日 10:00~12:00 会場 科学博物館3階講堂 そ

  • 【2013.11.19】繊維技術研究会講演会「大事なことは、みんな繊維機械の向こう側で起こった~絹都パターソン・ストライキの100周年~」

    講演者:高橋さきの 人口減少社会に転じた21世紀の最初の10年が日本の歴史の転換期として記憶されるであろうことは異論のないところだろう。 では、その前の「転換点」はどこにあったのだろう。演者は、この転換期を乳児死亡率が下降に転じた大正中期にあると考える。 この時期に工場法が制定され、その後、労働基準法がもたらされた。 そして、こうした経緯のほぼ「すべて」が繊維産業を現場として起こったといっても過言

  • 【2013.10.15】繊維技術研究会講演会「生糸検査の技術」

    講演者:三戸森 領夫(元農水省横浜農林規格研所長、日本シルク学会名誉会員) 消費者が購入するシルク製品の生産地とその原料(生糸)の生産地が同じ地域にある場合にはそれなりに解決できる商取引上の問題も、地域が離れている場合には重量、品質をお互いに承知していることがクレームをなくす最良の方法になります。 そこで生まれたのが第三者機関による生糸検査です。特に国際間の生糸取引には国際的なルールによる生糸検査